他社借入があってもカードローンは利用可能

ローン

他社借入があっても借りれるカードローンを件数別で紹介!他社借入とはどこまで含まれるのか解説

カードローンに申し込むとき、必ず他社借入についての項目があります。

他社借入が複数あると、他が同じ条件で初めてカードローンを利用する人よりも審査は厳しい傾向です。

だからといって嘘の申し込みをしても、バレてさらに悪い状況になりかねません。

他社借入がある人は、カードローン選びにコツがあります。

どの借り入れを申告するのが正しいのか、審査通過のために注意すべき点を申し込む前に確認しましょう。

他社借入があっても借りれるカードローン

  • 他社借入が1件ある人:独自審査で他社の影響を受けにくいアイフル
  • 他社借入が2~3件ある人:審査通過率が40%超えのプロミス
  • 他社借入が4件ある人:他社借入があってもOKなフタバ

※他社ご利用の方でも審査可能ですが、お客様のご状況によってご利用いただけない場合もございます。

この記事の内容

他社借入あっても借りれるカードローンはある!件数別に借入可能なローンを紹介

結論からいくと、他社借入があってもカードローンで借りることは可能です。

ただしすべてのカードローンに審査通過できるわけではありません。

他社借入があっても審査通過の可能性があるカードローンは、現在の借入件数によって異なります。

他社借入が何件あれば審査に通過できる?

信用情報2社(CIC、JICC)に登録されている、1人あたりの借入件数の統計は以下の通りです。

借入件数 CIC JICC 平均割合
1件 714万人 676.1万人 65.7%
2件 228万人 231.6万人 21.7%
3件 89万人 88.6万人 8.4%
4件 32万人 31.3万人 2.9%
5件以上 15万人 12.8万人 1.3%

引用元:CICJICC

現在1件の借り入れがある人は、ローンを追加で契約すると借入件数が2件になります。

借入件数に注目すると、借り入れがある人のうち5人に1人以上の割合で2件の借り入れがあるとわかります。

数値上でみると2件以上の借り入れは決して珍しいことではないため、審査通過の可能性は十分にあります。

とはいえすでに他社借入が2件以上ある状態で新たな借り入れを申し込むと、多重債務が疑われる可能性も。

他社での返済が滞りなく順調であることは、審査通過の必須条件です。

上記を踏まえ、件数ごとにおすすめのカードローンを紹介します。

他社借入件数 おすすめカードローン
2~3件 大手消費者金融
4社 中小消費者金融
5社以上 おまとめローン

他社借入なら1件までは銀行カードローンも審査通過の可能性あり

銀行カードローンは、カードローンの中でも特に審査が厳しい傾向です。

以前は総量規制対象外のため、返済能力以上の貸し付けを行っていましたが、現在は自主規制を強化。

他社借入についても、申込時の自主申告に加えて信用情報機関を通して調査も行います。

銀行カードローンで申告する他社借入には、以下の3つを含むケースが85%以上です。

  • 他の銀行カードローン
  • 貸金業法下のカードローン
  • クレジットカードキャッシング

申し合わせを踏まえて、自行カードローン、他行カードローン及び貸金業者貸付
を勘案して融資上限枠(年収債務比率)を設定している銀行の割合は 85%(102/
120 行)となっており、前回調査時の 69%(82/118 行)から増加している。
引用元:金融庁|銀行カードローンのフォローアップ調査結果について

借入診断サービスで、件数の入力を求められる銀行カードローンだと審査通過の見込があるかどうか分かりやすいです。

楽天銀行スーパーローンはネット銀行ならではの審査基準がある

楽天銀行スーパーローン

公式サイト https://www.rakuten-bank.co.jp/loan/cardloan/
金利 年1.9~14.5%
限度額 最高800万円
他社借入の対象 消費者金融・信販会社・銀行カードローン、クレジットカードキャッシング

銀行カードローンで借り入れする場合、メガバンクよりはネット銀行の方が独自の審査基準を持っているケースが多いです。

楽天銀行スーパーローンもそのひとつで、すでに楽天会員であれば会員ランクに応じて審査の優遇が受けられる可能性があります

※必ずしもすべての楽天会員が審査優遇を受けられるとは限りません

楽天銀行スーパーローンは、申し込みのタイミングによってはキャッシュバックや金利半減といったキャンペーンを実施しています。

公式サイトをチェックしてキャンペーン実施のタイミングで加入するとよりお得に利用が可能です。

楽天銀行スーパーローンに今すぐ申し込む

オリックス銀行カードローンは他社借入件数を考慮した借り入れ診断ができる

オリックス銀行カードローン

公式サイト https://www.orixbank.co.jp/personal/cardloan/
金利 1.7~14.8%
限度額 最高800万円
他社借入の対象 消費者金融・信販会社・銀行カードローン、クレジットカードキャッシング

オリックス銀行カードローンは、借り入れ診断で4件までなら申込可能と表示。

他社借入があっても、融資を受けられる可能性がある銀行カードローンです。

オリックス銀行カードローンの特徴は、返済中の万が一の事態に備えてガン保障特約付きプランがある点。

保障付きプランを選べば、死亡・高度障害、またはガンと診断確定されたときは借入残高が0円になります。

金利上乗せがないため、備えをしながら銀行ならではの低金利が実現できます。

他社借入2~3件なら大手消費者金融に申し込むのがベスト

現時点で他社借入が2~3件ある人は、積極的な顧客獲得を行う消費者金融に申し込みましょう。

大手消費者金融では審査通過率を公表しており、選ぶ際の基準にできます。

2022年4月~2023年3月の審査通過率 審査通過人数
プロミス 40.5% 305,000人
アイフル 31.9% 301,183人
アコム 39.9% 309,619人

参照元:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社|2023年3月期 決算資料アコム|マンスリーレポート2023年3月期アイフル|月次データ2023年3月期

上記3社は大手消費者金融の中でも審査通過率が高く、審査通過人数も多いです。

大手消費者金融に申し込む際の注意点

新たな借り入れが増えると借入件数は3~4件となり、多重債務が疑われ始める件数です。

初めてカードローンに申し込む人とは、審査が異なる可能性もあります。

ココに注意

  • 原則として在籍確認の電話なしのカードローンでも勤務先に電話がある
  • 本来必要のない額でも収入証明書の提出を求められる

現在、大手消費者金融では在籍確認の電話は原則行わない業者が大半。

収入証明書も、本来なら希望額50万円以上または借入総額100万円以上の人のみ必要です。

多重債務疑いの人は、より慎重な返済能力調査が行われます。

審査の手順が多くなる可能性もあると覚えておきましょう。

プロミスは審査通過率が40%を超えているので期待できる

プロミス公式バナー1200_628

公式サイト https://cyber.promise.co.jp/
金利 4.5%~17.8%
限度額 最高500万円
他社借入の対象 消費者金融・信販会社カードローン、クレジットカードキャッシング

プロミスは、2022年度の審査通過率が40%超えと高い水準を保つカードローンです。

2023年4月の審査通過率は43%と下がっておらず、積極的な融資が期待できます。

プロミスの特徴は、以下の3点。

  • 最高金利17.8%と他社の18.0%より低め
  • 初回借入の翌日から適用される30日の無利息期間
  • 三井住友銀行ATMの手数料が無料

消費者金融の最高金利は一般的に18.0%ですが、プロミスでは17.8%とやや低めです。

無利息期間の開始日が初回利用の翌日からと、いつ借りても30日の無利息期間があるのも大きなメリット。

三井住友銀行ATMが無料で使えるため、街中でもATMを見つけやすく利便性が高いカードローンです。

※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。

プロミスに今すぐ申し込む

アイフルは金融グループに属していないから独自審査に期待

アイフルの公式キャプチャ

公式サイト https://www.aiful.co.jp
金利 3.0%~18.0%
限度額 最高800万円
他社借入の対象 消費者金融・信販会社・銀行カードローン、クレジットカードキャッシング

アイフルは、大手消費者金融の中で唯一金融グループに属していない独立会社です。

他の金融サービスからの影響を受けにくく、独自の審査が期待できます。

アイフル なし
プロミス 三井住友銀行、三井住友カード系列
SMBCモビット
アコム 三菱UFJ銀行、三菱UFJニコス系列
レイク SBI新生銀行系列

審査通過率はプロミスやアコムと比べて10%程度低いですが、理由は申込者が3社の中で最も多いため。

審査通過人数には大差なく、審査基準が特別厳しいわけではありません。

アイフルは審査スピードが早く、最短18分融資も可能です。

急ぎの追加借入が必要なときは、アイフルに申し込みましょう。

アイフルに今すぐ申し込む

※Web申込の場合
※お申し込みの時間帯により、翌日以降になる場合があります。
※お申込の状況によってはご希望に添えない場合がございます。

アコムは初心者も借り入れ経験者も使いやすい

アコムの店舗を撮影した写真

公式サイト https://www.acom.co.jp/
金利 3.0%~18.0%
限度額 最高800万円
他社借入の対象 消費者金融・信販会社カードローン、クレジットカードキャッシング

アコムは契約手続きが分かりやすく、初心者はもちろん借入経験者でも申し込みやすいカードローンです。

アコムが他社借入のある人に向いているもう一つの理由が、返済設定の自由度。

返済日の設定は2パターンあり、好きな方を選べます。

  • 35日サイクル
  • 自分で指定した日に毎月返済

35日サイクル返済は、タイミングによっては次の返済まで2回給料日を挟めて、余裕を持って返済できます。

毎月返済で自由に日にちを設定できるのも、アコムならでは。

アプリには返済期日のお知らせ機能がついていて、口座の残高不足やうっかり返済忘れを未然に防げます。

アコムに今すぐ申し込む

他社借入4件なら中小消費者金融は大手より審査が緩和な傾向にある

すでに4社の他社借入がある人は、機械やAIではなく始めから人が審査する中小消費者金融を選びましょう。

中小消費者金融の中には個別の事情をくみ取って審査を行う業者があり、大手で審査落ちする人も期待が持てます。

ただし、5社目の申し込みとなれば多重債務やお金の管理能力不足を強く疑われる可能性が高いです。

最近返済遅延を起こしていないことが、審査通過の条件と言えます。

中小消費者金融は審査が甘いわけではない

中小消費者金融は審査が甘い印象を持つ人もいますが、規模が小さいほど返済能力調査は慎重に行われます。

甘い審査をして返済されなくては、業者側が経営困難になるからです。

大手と違うのは、申込者数が少なく一人ひとりの審査に時間をかけられる点。

借入件数5社以上の人は、借り入れがある人のうち1%程度とごくわずかのため審査は厳しくなると予想されます。

5社目の借り入れが必要な理由について、業者側が納得できる説明を準備をしましょう。

フタバは他社借入4社以内なら審査に進める

キャッシング フタバ

公式サイト https://www.822828.jp/
金利 14.959%~19.945%
限度額 最高50万円
他社借入の対象 消費者金融・信販会社・銀行カードローン、クレジットカードキャッシング

フタバでは、申込条件として他社借入4件以内を明言しています。

条件の範囲内であれば、他社借入の件数が原因で即審査落ちすることはありません。

フタバは中小消費者金融ながら、30日の無利息期間があり即日融資も可能。

Webからの申し込みや振込融資に対応しているため、急な出費があるときに助かります。

エイワは対面審査だから事情を説明しやすい

エイワのキャプチャ

公式サイト https://www.eiwa.jp/
金利 17.9507%~19.9436%
限度額 最高50万円
他社借入の対象 消費者金融・信販会社カードローン、クレジットカードキャッシング

エイワでは、直接話をして融資を決定する対面審査が行われます。

申し込みはWebや電話で可能で、電話はフリーダイヤルのため電話代も気になりません。

申込情報から仮審査を行い、通過したら対面審査を予約しましょう。

5件目の申し込みで複雑な事情がある人や、現在の返済能力に問題がないと説明したい人に向いています。

他社借入5件以上は厳しい!おまとめローンで借り入れをまとめるのが得策

他社借入が5件以上ある人は、新たな借り入れよりもおまとめローンを検討しましょう。

おまとめローンとは、複数の借り入れを1本にまとめる返済専用ローン。

大手消費者金融でも取り扱いがあり、まとめた金額が年収の3分の1以上でも審査次第で借入可能です。

金利 限度額
プロミス おまとめローン 6.3%~17.8% 最高300万円
アコム 借り換え専用ローン 7.7%~18.0% 最高300万円
アイフル おまとめMAX・かりかえMAX 3.0%~17.5% 最高800万円
レイク レイク de おまとめ 6.0%~17.5% 最高500万円
おまとめローンを利用すると毎月の返済額が下がる可能性が高い

今借りている5社それぞれに返済するより、おまとめローンでまとめる人が毎月返済額が下がる可能性が高いです。

5社の借り換えを、アコムのおまとめローンで借り換えたと仮定してシミュレーションしてみましょう。

借り換え前の返済状況

借入残高 毎月の返済額
A社 50万円 14,000円
B社 30万円 12,000円
C社 20万円 8,000円
D社 10万円 5,000円
E社 10万円 4,000円
合計 120万円 43,000円

上記のケースでは、毎月43,000円の支払いが発生します。

5社それぞれ返済日が違うと管理が大変で、返済遅れのリスクは高いです。

アコムの借り換えローンで借り入れを1本化

借入額 毎月返済額
120万円 24,000円

借り入れを1本にまとめると、毎月の返済額は24,000円まで下げられました。

借り換え前よりも毎月19,000円も余裕ができ、新たな借り入れは必要もなくなる可能性があります。

おまとめローンは金額が大きいため、返済遅延を起こしたあとでは審査通過が厳しいです。

返済の余裕がなくなってきたら早めにおまとめローンに申し込んで返済負担の軽減を目指しましょう。

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他社借入額とは?他社借入はどこまで含まれるのかシーン別に解説

他社借入額とは、他社の業者からローンサービスで借りているお金の総額を指します。

無担保ローンとは、担保となる家や土地、貴金属がいらない貸し付けサービスです。

人による担保・連帯保証人も不要のため、周囲に秘密にしやすく申し込みまでのハードルが低め。

無担保ローンの代表的な存在が、カードローンです。

無担保ローンと有担保ローンの違いは?

不動産ローンやリバースモーゲージは、代表的な有担保ローンです。

返済できなくなったとき、契約した人が担保となる物を売却したり、連帯保証人に返済の義務が発生したりします。

一方、無担保ローンは担保・保証人不要。

返済が滞ったとき、代わりにお金を返すのは審査に加わる保証会社となるのが一般的です。

他社借入に含むのは消費者金融カードローンやクレジットカードキャッシング

具体的に、どのカードローンに申し込んでも他社借入に必ず含まれるのは以下の借り入れです。

他社借入に含まれる借り入れ 具体例
消費者金融カードローン プロミス、アイフルなど大手消費者金融
知名度が低い中小、地方の消費者金融
信販会社のカードローン JCB、三井住友カード、クレディセゾンなどのカードローン
クレジットカードキャッシング 楽天カード、イオンカードなど、キャッシング枠のあるクレジットカード

1社からの借り入れが1円でも残っていれば、他社借入としてカウントされます。

キャッシング枠があるだけ、契約しているだけの場合は他社借入には含みません。

限度額50万円の契約があっても、借入なしなら他社借入も0円・0件です。

他社借入に含まれない金融サービスは?

カードローンの申し込みで、他社借入に含めないのは以下の借り入れ・金融サービスです。

他社借入に含まない借り入れ 具体例
クレジットカードのショッピング枠利用分 リボ払い残高
分割払い残高
ショッピングローン 家電購入時に量販店で契約した分割払い
分割払い契約した携帯電話本体料金
目的別ローン 自動車ローン
住宅ローン
教育ローン
奨学金
公的機関からの借り入れ 生活福祉資金貸付制度
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
求職支援関連の貸付制度
質入れ 質屋での質入れ
個人間の借り入れ 親や友人から個人的に借りたお金

他社借入として含めない借り入れには、以下の特徴があります。

  • 貸金業法の対象外となる借り入れ
  • 信用情報に登録されない借り入れ

貸金業法の対象となる借り入れは、借入総額は年収の3分の1まで(総量規制)とする法的規制があります。

クレジットカードのショッピング利用は、借り入れではなく後払いサービスです。

目的別ローンは金額が大きく、カードローンとは借り入れの性質が異なるため他社借り入れには含めません。

個人間の借り入れや質屋の利用は信用情報として登録されないため、カードローン会社が把握できず申告不要です。

銀行カードローンはローン会社により他社借入に含むケースがある

銀行カードローンは貸金業法(総量規制)の対象外となりますが、カードローン会社によって含めるかどうかの判断が分かれます。

カードローンの借り入れ全体を把握したい会社だと、貸金業者であっても銀行カードローンの申告が必要です。

一方で、年収の3分の1を超えるかどうかの判断材料にしたいだけなら、銀行カードローンの申告は求められません。

銀行カードローンの借り入れも含めるケース

クレジットカードでのショッピング、住宅ローン、自動車ローンを除くキャッシングローンのお借入れ状況を入力してください。
引用元:三井住友カード カードローン

銀行カードローンの借り入れを含めないケース

クレジットカードでのショッピング・銀行カードローン・住宅ローン・自動車ローンなどを除くお借入金額をご入力ください。
引用元:プロミス

両社とも貸金業法の影響を受けるカードローンですが、他社借入の範囲が異なります。

キャッシングまたはキャッシングローンとは、お金を借りるサービス全体のこと。

消費者金融カードローンはもちろん、クレジットカードキャッシングや銀行カードローンの借り入れも含みます。

各社で範囲が違うため、必ず注意書きを確認して正しく申告しましょう。

申込時の他社借入を自己申告するには理由は3つある

カードローン会社が他社借入を自己申告させる理由は3つあります。

  • 貸金業法による借入総額の制限
  • 返済能力の判断
  • 信用度や資金管理能力の確認

消費者金融や信販会社のカードローンは、貸金業法にしたがって運営しなくてはなりません。

貸金業法の中で、他社借入に大きく関連しているのが年収に対する借入総額の制限です。

申込時に自己申告させることで、早い段階で返済能力や信用度を計るのにも役立ちます。

他社借入だけで年収の3分の1以上あると法律上お金を貸せない

他社借入の合計額が年収の3分の1以上だと、貸金業法に基づいて営業しているカードローン会社ではお金が貸せません。

貸金業法に基づく借り入れ

  • 消費者金融カードローン
  • 信販会社カードローン
  • クレジットカードキャッシング

貸金業法には、年収の3分の1以上の貸し付けを禁止する総量規制という決まりがあります。

過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。
引用元:日本貸金業協会

過剰な貸し付けにより、多重債務となるのを防ぐために設けられた法律です。

もし総量規制を超えて貸し付けをした場合、カードローン会社側が罰を受けます。

多重債務の防止に加え、カードローン会社側が行政処分を受けないためにも総量規制を超えて貸すカードローン業者はありません。

年収がいくらであっても、3分の1までとする基準は同じです。

年収 総量規制
100万円 33.3万円
150万円 50万円
200万円 66.6万円
250万円 83.3万円
300万円 100万円
400万円 133万円

例えば年収200万円で65万円の他社借入がある人は、ほぼ総量規制に達しているため新たな借り入れは厳しいです。

おまとめローンは総量規制の対象外のため、貸金業者であっても例外的に年収の3分の1以上の貸し付けが認められています。

総量規制対象外の銀行カードローンでも他社借入が多いと審査に進めない

銀行カードローンは総量規制対象外ですが、近年は自主規制によりほとんどの銀行で貸付上限が設定されています。

金融庁の調査では、全体の9割以上の銀行がカードローンの貸付上限を設定。

8割以上は、貸金業者や他の銀行のカードローンも含めた借入総額で判断します。

最も多いのが、年収の2分の1相当までとする銀行でした。

貸金業者・他の銀行のカードローンと貸付希望額の合計の上限

割合
年収の2分の1 81.3%
年収の3分の1 13.7%
年収相当 5.0%

参照元:金融庁|銀行カードローンのフォローアップ調査結果について

年収の2分の1までの銀行なら、総量規制をわずかに超える他社借入額であればまだ審査通過の望みはあります。

総量規制を超えていても他社借入件数がまだ1件の人は、銀行カードローンの審査を受けてみましょう。

借入件数が多いほど返済能力が低いと判断されやすい

借入件数が多いほど、返済不能となるリスクは高いと判断されます。

  • 返済日がバラバラで、返済忘れを起こしやすい
  • 返済総額が大きく、新しい借り入れほど返済が滞るリスクもある
  • 資金管理ができず無計画な借り入れを繰り返している印象

借入件数が増えると、口座の残高管理や返済日管理の難易度が上がります。

返済総額も1社で同額借りるより多額になるため、返済遅延や長期延滞につながるリスクが高まります。

限られた範囲で計画的に利用できる人は、次々に新しいカードローン契約を増やしません。

1社で増額申請したり、条件のいいカードローンに借り換えて元の業者は解約したりします。

もし少額の借り入れが多数あるなら、少ないところから完済・解約をしていきましょう。

自己申告で現在の借入状況を正しく把握できているかを確認する

他社借入は、自己申告させると信用度と資金管理能力が計れます。

本当に正しい他社借入状況は、カードローン会社なら信用情報機関に問い合わせれば簡単に把握可能。

自己申告させるのは、自分の借入状況を正しく把握し、ごまかさず正直に申告できるか確かめるためです。

自分の借入状況がよく分かっていない人は、お金の貸し借りに関して管理が適当で簡単に貸し倒れしそうな印象がつきます。

嘘の申告をするのも、虚偽申告は即審査落ちとなるためおすすめしません。

他社借入は嘘をついても必ずバレる!信用情報で確認可能

信用情報機関には、借入残高や限度額、借りている会社名まで細かい項目まで保管されています。

審査の過程で申告内容と照合するため、嘘は厳禁。

嘘をついても、場合によっては本人よりも詳しく正しい借入状況を把握できるため必ずバレます。

多くのカードローン会社が登録する、信用情報機関CICに保管されている他社借入関連の情報は以下の通りです。

具体的な情報
契約内容 会社名、商品名、契約額(限度額)、契約の種類など
支払い状況 貸付日、出金額、借入残高、遅延の有無、異動※の有無、異動発生日、延滞解消日など

引用元:CIC

※異動とは、61日を超える長期延滞や強制解約、自己破産などの情報

契約内容だけでなく、返済状況や他社での返済遅延、出金日など細かく記載されています。

本人情報として勤務先や勤務先電話番号の記載もあるため、年収を多くごまかしたり違う勤務先を書いたりするのもNG。

情報は発生から5年保管されるのが一般的です。

返済遅延情報も信用情報から分かるため、返済日に遅れず返済を続けるのも審査通過のカギとなります。

他社借入状況が分からない人は信用情報を開示する

他社借入が正確に把握できない人は、自分の信用情報を開示して確認しましょう。

信用情報機関は3つあり、それぞれの加盟会社から信用情報を集めています。

  • CIC
  • JICC
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

3つの機関で情報を共有しているため、契約情報を確認したい場合はどこで開示しても問題ありません。

毎月の返済状況について、遅延がないか詳しく知りたい人はCICで情報を開示しましょう。

CICでの情報開示は、手数料500円の支払いでWebから簡単に行えます。

CICのインターネット開示

開示で得られる情報はカードローン会社と同じです。

他社借入の正確な件数や借入先を把握し、完済や解約できるところがあればカードローン申込前に整理しましょう。

他社でカードローンを契約するときの6つの注意点

新しくカードローン契約を増やすなら、審査や利用において注意したいポイントが6つあります。

ココがポイント

  • 他社での限度額の扱い
  • 返済日の管理
  • 借入先
  • 虚偽申告
  • 新たに借り入れを増やす影響
  • 借り入れを増やさないほうがいい人

他社借入には含まれなくても、他社の限度額は審査に影響する可能性があります。

新たな借り入れを増やせば、メリットだけでなくデメリットがあることも忘れてはなりません。

なんとか借りようと虚偽申告するのもNG。

今以上に、借り入れを増やすべきでない人がとれる対策も紹介します。

他社で契約済みの限度額は審査に影響する可能性あり

他社借入の申告は、借入残高のあるカードローンの件数や金額だけです。

ただし、審査において他社カードローンの限度額も影響される可能性があります。

例えば、年収300万円(総量規制100万円)で借入状況が以下の場合、新たな契約ができないケースも考えられます。

契約額(限度額) 借入残高
A社 50万円 50万円
B社 30万円 10万円
C社 20万円 0円
合計 100万円 60万円

年収300万円に対して、契約額は100万円。

借入残高だけ見れば総量規制までは余裕があるものの、契約額はギリギリです。

もし新たに40万円の契約をすると、各社で限度額いっぱい借り入れしたとき、総量規制を超えてしまいます。

返済能力を超える可能性がある貸し付けには、どのカードローン会社も消極的です。

もし今契約中のカードローンに不満があるなら、早めに完済して解約しましょう。

返済忘れに注意!管理しやすいのは口座引き落とし対応のカードローン

借り入れの数が多くなると、返済日も多くなり管理が大変です。

自分で入金手続きが必要なカードローンはうっかり忘れたり、振込先を他社と間違えたりしやすいです。

間違いを防ぐためにも、管理しやすい口座引き落とし対応のカードローンを選びましょう。

給与振込口座を指定し、給料日の直後を返済日に指定すると残高不足のリスクを減らせます。

大手消費者金融カードローンなら、口座引き落とし対応の金融機関は全国の地方銀行まで網羅。

手数料もかからず、返済日を忘れていても焦らずに済むため便利です。

おすすめの大手消費者金融カードローン

  • プロミス
  • アコム
  • アイフル

訳ありだと思われないよう中小消費者金融は最後の候補にする

中小消費者金融への申し込みは、一般的に他では借りられない訳ありな印象を受けます。

今の信用情報に問題がなくても、過去に返済遅延や貸し倒れを起こしたと疑われるケースも。

特に複数の他社借入がすべて中小消費者金融では、なにかあった人だと疑われやすいです。

一方で、銀行カードローンは審査が厳しいため契約履歴はプラスに働く場合があります。

借入件数が少ないうちは、中小消費者金融の利用を避けましょう。

嘘をついて契約するとバレたときに一括返済を求められる恐れがある

どうしても契約したいからと、嘘の申込情報で契約するとバレた時に大きなペナルティを負います。

バレる嘘の例

  • 総量規制ギリギリで、年収を多く見せるために収入証明書に細工をした
  • 本当は無職だけど昔の勤務先で働いていることにして申し込んだ
  • おまとめローン契約後、解約したフリをして契約・利用し続けた

他社借入は信用情報からすぐに嘘と判明しますが、上記も嘘もバレやすいです。

収入証明書には、手取り収入だけでなく各種保険料など様々な項目があります。

給与の金額だけ細工しても、他の数字と整合性がつきません。

勤務先情報も、契約後は定期的に収入証明書の提出が求められるため放置していればいつかバレます。

カードローン会社は、契約後も定期的に信用情報照会を行うため、解約したフリも通用しません。

嘘がバレれば強制解約となり、借入残高の一括返済を要求されます。

強制解約は信用情報の大きな傷となり、今後5年はローンやクレジットカードの契約が困難に。

審査落ちするよりも大きな痛手となるため、虚偽申告は絶対にやめましょう。

借入件数が増えると住宅ローンや自動車ローンの審査に問題が出る

カードローンの借り入れを増やすと、返済が順調でも他のローン審査で悪影響がでるケースもあります。

特にこれから住宅や車をローンで購入しようと考えている人は、本当に必要な契約なのかよく考えましょう。

カードローンが毎月の返済を少なからず圧迫するため、希望額で審査が可決しない可能性もあります。

もし新たな借り入れで返済遅延を起こしてしまえば、高額なローンは審査落ちしやすいです。

遅延情報は解消から5年残り、今後のライフプランに大きく影響します。

他社への返済が目的の借り入れなら債務整理を検討

追加の借り入れで他社借入を返済する自転車操業状態なら、申し込む前に債務整理を検討してください。

カードローンの債務整理は3種類です。

概要
任意整理 カードローン会社と直接交渉し、利息をカットして返済負担を下げて元本の完済を目指す。
個人再生 裁判所に申し立てを行い、借入残高を最大10分の1程度まで減額してもらう。
自己破産 裁判所に申し立てを行い、返済すべてが免除される。自宅や車など財産を処分(売却)する必要がある

債務整理は1人で行うのは困難なため、法テラスや国の生活困窮者自立支援制度に相談してください。

今ある借り入れの契約が2006年以前のもので、継続してずっと返済を続けているなら過払い金請求できる可能性があります。

過払い金の相談も法テラスでできるため、契約状況を確認してから相談の予約を取りましょう。

他社借入前に各カードローンの診断サービスを利用しよう

カードローン各社では、審査通過の可能性があるか判断できる借り入れ診断サービスを用意しています。

正式な申し込み前に、個人情報を入力せずに数秒で診断可能。

借り入れ診断に現在の他社借入を入力し、どのように表示されるか確認しましょう。

カードローン会社 借り入れ診断サービス
プロミス https://cyber.promise.co.jp/BPB01X/BPB01X02
アイフル https://www.aiful.co.jp/starter/1sec/
オリックス銀行カードローン https://www.orixbank.co.jp/personal/cardloan/diagnosis.html
レイク https://lakealsa.com/cashing/diagnosis/
フタバ https://www.822828.jp/mon.php
エイワ https://www.eiwa.jp/check/

診断の結果、「借り入れできる可能性がある」「融資可能と思われる」と表示されれば、借り入れできる可能性が高まります。

銀行や大手消費者金融など、気になるカードローン会社に申し込みましょう。

「入力された情報では判断できない」と表示されると、合否のボーダーラインまたは審査落ちの可能性が高いです。

個別の事情を説明できる中小消費者金融が申込先に向いています。

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