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企業型確定拠出年金の会計処理はどう仕訳する?

法人が抑えるべき点を解説

企業型確定拠出年金は、企業が従業員の退職金を計画的に積み立てるための制度です。企業が拠出した掛金は、全額を福利厚生費として損金算入できます。

納付する法人税を正確に計算するためにも、企業型確定拠出年金の会計上における仕組みを理解することは欠かせません。複雑化しがちな税務対応を避けるためにも、会計処理の基礎や規定をしっかりと理解しましょう。

今回は、企業型確定拠出年金に関連する仕訳について解説します。

まずは企業型確定拠出年金の基本から確認

まずは基本から確認しましょう。

企業型確定拠出年金(企業型DC)は、主に企業が拠出する掛金をもとに、従業員が運用する制度です。将来受け取る年金は、運用成績に応じて決まります。

企業が加入者一人ひとりのために一定額を積み立て、実際に資金を運用するのは外部機関です。運用リスクは従業員自身が負う一方で、従業員は運用結果次第で資産を効率的に増やせる可能性があります。

企業が負担する掛金

企業が負担する掛金についてです。

「確定拠出」とは、企業が拠出する掛金の額があらかじめ決まっていることを意味します。企業としては、掛金を拠出することにより財務的な責任を果たし、追加で退職金を支給する必要はありません。

なお、拠出する掛金の決定方法は、全ての加入者(従業員)に対して同一の掛金額を設定する「定額方式」と、給与に対して一定の比率を乗じる「定率方式」があります。役職やランクなどに応じて、段階的に掛金額を引き上げることも可能です。

このように、企業が負担する掛金は一定の範囲内において、自由に設定できます。在籍する従業員数や財務状況に応じて、柔軟に運用しましょう。

確定拠出年金の会計処理と仕訳の基本

会計処理と仕訳の基本を解説します。

企業が確定拠出年金の掛金を拠出した場合、全額を福利厚生費として経費計上できます。

適切な会計処理を行い、企業の財務管理をスムーズに進めるためにも、どのような仕訳をすればよいのか見ていきましょう。

掛金を拠出したときの仕訳を具体例で紹介

掛金を仕訳する際、まず企業が拠出する額面を確認しましょう。例えば、当期の掛金が30,000円である場合、以下のような仕訳となります。

借方

貸方

法定福利費:30,000

預貯金:30,000

勘定科目として「福利厚生費」を使用することで、掛金が従業員の福利厚生の一環として適切に処理されていることを明確にします(「退職給付費用」の勘定科目を使用することも可能)。

掛金を正しく仕訳することにより、企業の責任を果たしつつ税務上も整合性を保てます。

未拠出掛金がある場合の処理

未拠出掛金とは、企業が一定期間に支払うべきだった掛金が未だ支払われていない状態です。この状況が判明した場合、企業は速やかに未拠出掛金を計上し、適切な処理を行わなければなりません。

例えば、30,000円の未拠出掛金が確認された場合、仕訳は以下のように行います。

借方

貸方

法定福利費:30,000

未払金:30,000

 
 
以上のように仕訳を行い、未払金として発生した未拠出掛金の額を明確化し、会計上の透明性を保ちましょう。
未拠出掛金を適切に処理することで、財務諸表の信頼性を確保でき、企業の信用保持にもつながります。

選択制企業型確定拠出年金と給与の関係

選択制企業型確定拠出年金は、従業員が各自で掛金を拠出できるか判断できる制度です。例えば、給料が20万円・生涯設計手当として2万円を支給している従業員に給与を支払ったとき、以下のように仕訳します。

 

 

借方

貸方

給与:200,000

福利厚生費:20,000

預貯金:220,000

給与は掛金を引いた金額になります。掛金はそもそも給与ではないため、給与の金額には含めません。

企業型確定拠出年金の掛金である「生涯設計手当(ライフプラン手当と呼ばれることもあります)」は、給与と別に定める「生涯設計手当規程」に基づき支給します。退職金と同じ扱いをするため、生涯設計手当も給与の一部とはみなさないのです。

手数料の経理処理

確定拠出年金の掛金を拠出するときに、手数料が発生することがあります。掛金を拠出する際に発生した手数料は、支払手数料の勘定科目で処理をしましょう。

 

借方

貸方

支払手数料:1,000

預貯金:1,000

このように、手数料の正確な処理を行うことで経費として認識でき、法人税の計算にも正確に反映されます。

事業主返還の仕組みと仕訳

事業主返還として3万円の返還を受けたときの仕訳は、以下のとおりです。

 

借方

貸方

預貯金:30,000

福利厚生費:30,000

返還される金額は、事業主が拠出した掛金が対象です。運用益が出ていた場合の運用益となる部分や、加入者掛金は返還対象外となります。

この仕訳処理によって企業の財務状況における掛金返還の負担が明確化され、同時に福利厚生費の残高も適切に調整されます。

参考動画
企業型DCの事業主返還とは?注意点など解説
https://www.youtube.com/watch?v=ndYe_24PVBw

企業としての取り組みポイント

ポイントを見ていきましょう。

企業型確定拠出年金は、従業員の老後不安を軽減する制度として注目されています。福利厚生の一環として導入する企業が増えており、今後企業にとってインフラにもなり得る制度です。

ただし、導入に際してはさまざまな準備を進める必要があります。企業として、どのような準備や取り組みを進めるべきか見ていきましょう。

 

 

適切な手続きと税務の対応

企業型確定拠出年金を運用する際、適切な手続きと税務への対応が求められます。制度の導入にあたって、就業規則を改定したり従業員への投資教育を行ったりする必要性が出てきます。

企業型確定拠出年金は優れた福利厚生制度ですが、従業員が制度のメリットや仕組みを理解できなければ意味がありません。そのため、制度の導入時だけでなく導入後も、継続的に投資教育を行う必要があります。

また、確定拠出年金の掛金を拠出したときの税務処理を、正しく理解しなければなりません。企業が掛金を拠出する「Aタイプ」と、従業員が拠出する「Bタイプ」では、仕訳方法が異なります。

正確な費用計上と税務対応を行えば、申告業務がスムーズに進むと同時に、税務調査などにも備えられます。また、税金や社会保険料を正確に納付するためにも、正しい税務対応の理解は欠かせません。

経理でのスムーズな運用を目指すために

経理業務では、日常的な仕訳や帳簿管理を正確に行うことが求められます。企業型確定拠出年金を導入する際には、事業主だけでなく経理担当者も「どのように仕訳を行うべきか」を理解しましょう。

また経理部門と人事部門が連携することにより、福利厚生費の適正な管理が行われるだけでなく、突発的な問題が生じた場合にも迅速かつ的確に対応する基盤を築けます。

企業型確定拠出年金コンサルタントのアドバイス

企業型確定拠出年金の第一の目的は従業員の満足度を向上させ、人材確保や人材定着につなげることです。しかし、税務上のメリットがあることを考えると、仕訳をはじめとした経理の仕組みを理解することも欠かせません。

企業のリスクが小さい企業型確定拠出年金の導入を検討しましょう

企業型確定拠出年金がおすすめです。

企業型確定拠出年金は、役員・従業員の将来の安定を支えるための効果的な手段として注目されています。実際に、退職後の資産形成をサポートするための福利厚生制度として、企業規模に関係なく導入されています。

加入者にとってのメリットは、掛金を非課税で運用できる点です。通常の投資では運用益に対して約20%の税金が課される一方、企業型確定拠出年金は非課税です。つまり、いくら運用益が出ても年金原資として受け取れます。

導入する企業としても、魅力的な福利厚生を導入することで、人材の定着を促進できるでしょう。求職者から選ばれるための職場づくりを進めるうえで、複利厚生が充実している旨をアピールできれば、他社との差別化につながります。

特に将来の年金不安が高まっている中、企業型確定拠出年金制度を整えることで、従業員の安心感を向上させることが可能です。従業員に「長く安心して働ける」という印象を与えられれば、離職を防ぎ人材定着につながるでしょう。

さらに、企業にとっては一般的な退職金制度のように、企業の責任で退職金を積立・運用する必要がありせん。掛金を拠出すれば企業の責任は果たせるため、中小企業でも導入しやすいでしょう。

 

企業型確定拠出年金コンサルタントのアドバイス

企業型確定拠出年金では、企業が拠出した掛金は全額が福利厚生費となる税制上のメリットもあります。正しく仕訳を行い、人事面だけでなく税務・財務面でもメリットを受けましょう。

まとめ

まずは無料相談にお申込みください。

企業が企業型確定拠出年金の掛金を拠出したとき、福利厚生費として損金算入します。選択制企業型確定拠出年金を導入したときは、給与と掛金を分けて仕訳をします。

正しく福利厚生費を計上することにより、企業が納める税金を最適化できるでしょう。

なお、企業型確定拠出年金は将来を見据えた資産形成の手段として、重要な役割を果たします。従業員が自分の価値観やリスク許容度に合わせて運用商品を選択し、非課税で運用できるため、将来の年金不安を解消する手助けとなるでしょう。

つまり、企業型確定拠出年金は労使双方にとってのメリットが多く、労働環境の整備に寄与する制度といえるのです。導入を検討する際は、専門家の意見を参考にし、自社の状況に合った制度設計を行うとよいでしょう。

企業型確定拠出年金を導入する際には、日本企業型確定拠出年金はセンターへご相談ください。制度に精通した専門家が、貴社の状況をヒアリングしたうえで、最適な制度設計をご提案させていただきます。

企業型確定拠出年金は自由度が高く、企業の状況にあわせて導入できるメリットがある一方で、日々の運用が煩雑になる可能性があります。弊社では仕訳をはじめ、導入時だけでなく導入後もサポートいたしますので、ご安心ください。

 

企業型確定拠出年金コンサルタントのアドバイス

レスポンスの早さも弊社の強みです。貴社専用の専門家の担当デスクが迅速に対応いたしますので、導入後に不明点が出てきても安心です。

 

個別相談は企業型確定拠出年金導入関する相談です。個人の運用相談ではありません。

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