個人型確定拠出年金(iDeco)と企業型確定拠出年金の違い。併用できる? 2025.03.14 YouTubeでも解説しています 本記事に関連する動画を公開しています。 わかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。 人生100年時代の今、公的年金だけでは、豊かな老後を送れる保証はありません。豊かな老後を送るためには、公的年金のほかに自助努力で年金を貯めておく必要があるでしょう。 老後資金を貯める方法には、たくさんの方法がありますが、iDeCoと企業型確定拠出年金は様々な特典があり、老後資金を貯めるのに最適な方法です。しかし、iDeCoと企業型確定拠出年金の違いや併用できるかどうか知りたい方も多いのではないでしょうか。 そこで今回はiDeCoと企業型確定拠出年金の違いや併用できるかどうかについて説明をします。わかりやすく紹介しますのでぜひ参考にしてください。 目次1. 個人型確定拠出年金(iDeco)とは2. 個人型確定拠出年金(iDeco)と企業型確定拠出年金の違い①加入対象②利用する運用会社③費用負担④税制優遇3. 個人型確定拠出年金(iDeco)と企業型確定拠出年金は併用できる?注意点は。4. 個人型確定拠出年金(iDeco)と企業型確定拠出年金の併用をお勧めする場合はこんなとき①企業が設定した掛け金が拠出限度額に満たない場合、年金貯蓄をしたい場合②企業型確定拠出年金に加入しているが、他の年金制度にも加入したい場合③企業型確定拠出年金に加入しているが、運用会社の違いによるリスク分散をしたい場合④幅広い商品から自由に選択したい場合5. まとめ 1. 個人型確定拠出年金(iDeco)とは iDeCoとは、個人型確定拠出年金の愛称で運用益が非課税になるなど、様々な特典がある老後資金を貯める仕組みです。職業によって毎月の上限掛け金は異なりますが、毎月最低5000円から始められるため無理なく老後資金を貯めることができます。 2. 個人型確定拠出年金(iDeco)と企業型確定拠出年金の違い 個人型確定拠出年金(iDeCo)と企業型確定拠出年金は、どちらも公的年金のほかに自助努力で老後資金を貯める制度です。しかしいくつかの違いがありますのでしっかり理解しておきましょう。 ①加入対象 iDeCoは、会社員だけではなく、個人事業主や専業主婦など誰でも加入ができます。一方、企業型確定拠出年金は、企業型確定拠出年金の制度がある会社に勤めている会社にしか加入ができません。 ②利用する運用会社 iDeCoは、加入者自身が運用会社を選択します。一方、企業型確定拠出年金は、企業が運用会社を選定します。 ③費用負担 iDeCoは、個人が費用を負担します。一方、企業型確定拠出年金は、企業が一部費用を負担します。 ④税制優遇 iDeCoは、拠出額に対して所得控除が適用されます。一方、企業型確定拠出年金は、企業が負担する分は法人税の控除対象となります。また、企業型確定拠出年金の掛け金は給与所得にはならないので、掛け金には所得税や住民税、社会保険料がかかりません。 以上が、iDeCoと企業型確定拠出年金の違いになります。加入者自身の責任で取り組むiDeCoと、主に企業が掛け金を拠出し、加入者(従業員)が運用していく企業型確定拠出年金という大きな違いがあるのです。 3. 個人型確定拠出年金(iDeco)と企業型確定拠出年金は併用できる?注意点は。 個人型確定拠出年金(iDeCo)と企業型確定拠出年金は、併用することができます。ただし、注意すべき点がいくつかあります。 iDeCoと企業型確定拠出年金の毎月の上限掛け金は2つ合わせて55,000円までです。また、企業型確定拠出年金以外の企業年金制度を導入している場合の上限掛金は2つ合わせて27,500円です。ただし、両方の制度で拠出できる範囲には違いがあります。また、iDeCoとマッチング拠出は併用ができないのでどちらかを選択する必要があります。両方の制度をうまく活用することで、老後の生活資金をしっかりと準備することができます。 4. 個人型確定拠出年金(iDeco)と企業型確定拠出年金の併用をお勧めする場合はこんなとき 個人型確定拠出年金(iDeCo)と企業型確定拠出年金を併用することをお勧めする場合は、以下のようなケースが考えられます。 ①企業が設定した掛け金が拠出限度額に満たない場合、年金貯蓄をしたい場合 企業が設定している掛け金が、企業型確定拠出年金の拠出限度額に満たない場合、iDeCoと併用することでより多くの年金貯蓄をすることができます。 ②企業型確定拠出年金に加入しているが、他の年金制度にも加入したい場合 企業型確定拠出年金に加入している場合でも、iDeCoにも加入することができます。iDeCoは個人が自由に拠出できるため、自分自身の年金貯蓄に加えて、企業型確定拠出年金とは別に貯蓄することができます。 ③企業型確定拠出年金に加入しているが、運用会社の違いによるリスク分散をしたい場合 企業型確定拠出年金には、企業が運用会社を決めているため、運用方針によってはリスクが高くなることがあります。そのため、iDeCoと併用して、別の運用会社に分散投資することができれば、リスク分散につながります。 ④幅広い商品から自由に選択したい場合 iDeCoは金融機関によって取り扱っている商品が異なります。企業型確定拠出年金に加入しているが幅広い商品から自由に商品を選択したい場合は、iDeCoと企業型確定拠出年金を併用するのが良いでしょう。 以上のように、iDeCoと企業型確定拠出年金を併用することで、年金貯蓄額の増加やリスク分散が可能となります。ただし、拠出額の上限に注意して、適切に管理することが重要です。 5. まとめ 今回は、iDeCoと企業型確定拠出年金の違いや併用がおすすめの人の特徴について説明をしました。 iDeCoを併用することによって、掛け金を増やすことができますし、商品の選択肢が広がります。また、iDeCoと企業型確定拠出年金の運用会社を変えることによってリスク分散にもつながるでしょう。それぞれの制度の違いについてしっかり理解し、効率的に老後資金を貯めるようにしましょう。 日本企業型確定拠出年金センターでは、これまで480社以上への制度導入をサポートしてまいりました。経験豊富なスタッフが企業型確定拠出年金の制度導入から運営までしっかりとサポートさせていただきます。企業型確定拠出年金の導入を検討中の方はぜひ一度お問合せください。 お問合せ・ご相談はこちら お気軽にお問合せください 営業時間:9:00〜17:00休業日:土曜・日曜・祝日 お電話でのお問い合わせはこちらTEL:050-3645-9040※導入に関するご相談を承っております。個人の方の質問はお答えできませんのでご了承ください。 企業型確定拠出年金(企業型DC)の注意点 | 導入前... 企業型確定拠出年金を脱退するとどうなる? 脱退一時金...