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企業型確定拠出年金の資産を移換する方法とは?パターン別に解説
企業型確定拠出年金とは、企業が従業員の老後生活に備えるために積み立てる私的年金制度です。従業員が転職や退職したときは、運用していた企業型確定拠出年金の資産を別制度に移管する必要があります。
適切な移管手続きを行わないと従業員が不利益を被るため、従業員だけでなく事業主も移管方法を把握しておきましょう。
今回は、企業型確定拠出年金の資産を移換する方法を解説します。
DCチャンネルでは、動画上で移換金の配分割合設定の基本について解説しています。
また、移換金の設定をしないことによる大きなデメリットやおすすめの配分割合等を説明しています。
【目次】
0:17 移換金配分の設定について
1:20 配分割合を決めるタイミング
2:23 配分割合は移換時以外は変更できない?
2:50 おすすめの配分割合について
企業年金で運用している資産は移管できます。転職や退職に伴って勤務先の企業年金制度から抜ける場合は、移管を行いましょう。
退職後6ヶ月以内に企業年金の資産を移管する手続きを行わないと、運用している資産が国民年金基金連合会に自動移換されます。詳細は後述しますが、自動移換されるとさまざまなデメリットを被るため注意が必要です。
以下のパターンでは、企業型確定拠出年金の運用資産をiDeCoへ移換する必要があります。
iDeCoへ移換する場合は、個人で運営管理機関(金融機関など)を選定したうえで、口座開設の手続きを進めます。取り扱っている金融商品の種類や内容を見て、自分に合っている運営管理機関を探しましょう。
iDeCoへ移管する際の大まかな流れは以下のとおりです。
なお、iDeCoへ移管したあとは「加入者として拠出を継続する」か「運用指図者になる」のいずれかを選択できます。運用指図者とは、掛金の拠出はせずに運用の指図のみ行うパターンです。
今後も掛金を拠出したい場合は、加入者として資産を移管するとよいでしょう。今後の年齢やライフステージを鑑みた結果、掛金の拠出は行わないという判断をした場合は、運用指図者として資産を移管しましょう。
転職先に企業年金(企業型確定拠出年金または確定給付企業年金)がある場合、転職前の運用資産を移換できます。
入社の手続きを進める過程で、転職先の担当者に転職前の企業年金で運用していた資産がある旨を伝えましょう。場合によっては、転職前の企業型確定拠出年金からの移換手数料や転職先の企業型確定拠出年金への移換手数料が発生します。
詳細な手続きは転職先の企業年金制度によって異なるため、確認しておくとよいでしょう。
退職してから6ヶ月以内に運用している企業年金の移管手続きを行う必要がありますが、期限を過ぎると資産が国民年金基金連合会へ自動移換されます。
例えば、退職日が2024年3月末日に退職した場合は2024年10月末日までに移管手続きを行わなければなりません。自動移換されると、以下のようなデメリットを被るため注意しましょう。
発生する手数料の詳細は以下のとおりです。
特定運営管理機関 | 国民年金基金連合会 | |
---|---|---|
自動移換される際の手数料 | 3,300円 | 1,048円 |
自動移換されている間の管理手数料 | 52円/月 | - |
個人型確定拠出年金(iDeCo)への資産移換 | 1,100円 | 2,829円 |
企業型確定拠出年金への資産移換 | 1,100円 | - |
確定給付企業年金への資産移換 | 1,100円 | - |
脱退一時金の受け取り 死亡一時金の受け取り | 4,180円 | - |
自動移換された状態で放置していると、手数料が引かれ続けるため資産が目減りしてしまいます。自動移換された後に企業年金やiDeCoへ移管できますが、その際にも手数料が発生します。
さらに、自動移換されると運用ができないため運用益を得られない点も大きなデメリットです。「運用しながら老後の生活資金を用意する」という本来の目的を達成できなくなってしまいます。
企業型確定拠出年金とiDeCoも非課税で運用できる税制優遇が大きな魅力です。自動移換されると、資産が目減りし続けるだけでなく将来得られる運用益も失ってしまうため、大きな不利益を被るリスクがあります。
企業型確定拠出年金やiDeCoに資産を移管して運用を継続する場合、新しい運営管理機関が用意しているラインナップの中から金融商品を選択する必要があります。
運用を継続する際には、非課税で運用できるメリットを活かすことを念頭に置くとよいでしょう。つまり、元本確保型商品よりもリスクのある元本変動型商品を選ぶほうが、メリットを享受しやすいといえます。
しかし、企業型確定拠出年金で拠出されている資産の残高ベースでは、元本確保型商品の運用割合が約半数を占めていると言われています。「自分にとって最適な金融商品を選定できる自信がないから」「よくわからないから無難に」などの理由で、元本確保型商品を選択している人が多いと推測できるでしょう。
しかし、資産運用の世界では「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」が鉄則です。利益を得るためには、一定のリスクを取らなければなりません。
長期的な運用と分散投資を心がければリスクも平準化し、安定したリターンを期待できます。元本変動型商品をポートフォリオに組み込みつつ、効率よく資産を増やすとよいでしょう。
せっかく運用益が非課税になるのに、リスクを取らず元本確保型商品を選択するのはもったいないことです。もちろん年齢やリスク許容度に応じて最適な商品は異なりますが、年金資産の移管をきっかけに、運用商品の見直しを検討してみてください。
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